解体工事を行う際に、場合によっては遺品整理の作業が必要になってくる人もいるでしょう。
遺品整理とは、不必要な遺品は適切な処分を行い、必要な遺品は適切に保管する作業のことを言います。
本記事では、この遺品整理の一連の流れやその際に発生する費用の内訳についてまとめていきます。
【遺品整理】一連の流れ
遺品の整理作業
まずあらかじめ依頼主から業者に対して、見つけ出して欲しい大切なもの(通帳や印鑑、思い出の品など)を伝えておき、遺品の整理作業に取りかかります。
これで必要なものと不必要なものを分け、必要なものと一部不必要なものは業者で適切な整理をします。
不用品の処分
保管すべきものを移動させたら、不用品を処分します。
不用品を全て廃棄物処理してしまうと、それだけコストがかかってしまうため、基本的には業者側で買い取り値の付くものなら引き取り、買い取り値の付かないものならリサイクルする処理をします。
それができない業者もあるため、その時は依頼人側で処理する必要があります。
さらに不必要なものの中で、業者では処分ができない注射器といった医療機器や仏壇といった宗教用品などは、依頼人側が適切な処理をします。
加えて、業者側は依頼人から伝えられて保管するものは別として、個人情報に関わるもので処分してもいいものは、他の廃棄物とは分けて個人情報処理業者に依頼して処理するのがベストです。
再確認
一度不用品の整理が終わったら再度確認し、これは本当に廃棄していいものなのかをよく考えて判断した上で、不用品の処理を行うようにしましょう。
清掃作業
家を解体する場合でも清掃作業は大切です。
もし解体工事の際の粉塵飛散で近隣住民に被害が及ぶと保険ではカバーしにくい点になるため、注意が必要です。
遺品整理費用の内訳
遺品整理を行うと、遺品整理だけでなく他にもいくつか必要となる費用があります。
まず遺品整理の作業自体の費用については、保管するものとそうでないものとの分別作業、保管するものと買い取りに出すものの梱包作業、廃棄物の収集作業にコストがかかります。
そこに、トラックの運搬費用、梱包時の資材費用、リサイクルにかかる費用、廃棄物の処理の費用がかかってきます。
まとめ
遺品整理だから業者に丸投げしていいわけではなく、依頼人側としても保管するものと廃棄するものの仕分けをしたり、依頼人側でないと処理できないものもあります。
お金の面を考えて保管するか処分するか考えつつ、業者と連携して遺品整理を行っていくことが大切です。